体調不良で仕事できるか
インフルエンザ予防接種を受けてきました。
うちの会社では1000円で受けられます。
受けろというなら全額会社負担にしてもらってもいいような気もしますが。
この業界の現場の仕事は体調不良で仕事をするのは非常に危険です。
乗務員は出勤したらアルコール検査を実施しますし点呼で体調の確認を行っています。
『ちょっと風邪気味で・・・』なんて言いながら仕事してる人もいますが、お客様の命を預かる仕事をしていると思えば日頃から体調管理には気を付けたいところです。
それでも人間。風邪をひいてしまい休むことがあります。
現場の駅、乗務員は休みがでたからマイナスの人員で皆でガンバロウという訳にはいきません。頭数は揃えないといけないんです。
休みが出ると、助役(駅、乗務区の管理者)は休みの人に電話をかけて急遽出勤できるかお願いして何とか人手を手配します。
私のところにも早朝に電話がかかってきたことがありますが、用事がないときはなるべく断らないようにしていました。自分自身も急遽休むことはあるだろうし、お互い様だろうと思っていたからです。(そこで会社に借りを作っておけば何かあった時もフォローしてくれるだろうと期待もしたりして)
とある会社では駅で休みが出ると朝9時で交代で帰る人をそのままもう24時間(計2泊)働かせるということもあると聞いたことがあります。手当が相当もらえるからオイシイのだとか。乗務員も2泊は無いにしても、そのまま夜まで残って乗務することもあるらしいです。
でも、職場に休みますと電話をするのは嫌ですよね。少しくらいならって無理しちゃう気持ちもわかります。前に働いていた駅では体調不良を訴えると『自己管理がなってない!』と怒られたことがあります。
簡単に休むとは言うのも難しいですが、言えない環境ってのもまずいんじゃないのかなぁと思います。
その点、駅と違って乗務員は言いやすいです。会社側も無理させて事故でも起こされたらいけないとすぐに休ませます。
体調管理には気を付けましょう。去年運転士の頃、風邪と休日で合わせて8連休しました。すいません。。
駅で料理?
駅配属になり最初に『この仕事イヤだなー』
と思ったのは食事当番です。
なんでこんな仕事があるのでしょうか?
駅は基本24時間勤務で当然食事の時間もあります。
~とある駅の例~
朝9時に出勤したら
12時から昼食
18時から夕食
翌朝7時から朝食
と勤務中に3回食事時間があります。
毎回、駅構内の立ち食いそばという訳にはいきません(そもそも全駅にない)。外食するほど時間もありませんしコンビニ、弁当屋などもお金がかかってしまいます。
それなら、駅で作った方が安上がりじゃないかということで駅によっては食事作りの担当があったりします。その日の人数分の食事を作り他の駅員が食事をしている間は交代でその駅員の仕事を担当するという勤務体系です。
駅事務室の中にはちゃんとした台所があるんです。
午前中に駅近くのスーパーへ買い出しに行き昼食の準備。
午後も夕食の準備(合間に他の作業もあり)
朝はラッシュで忙しいので簡単なもの。
といった感じで、今日の出番の人の好み(嫌いなものを聞いておく)に合わせて、しかもなるべく安上がりに準備しなくてはいけません。
入社までほとんど包丁を握ったことのなかった私にとって食事当番ほどプレッシャーになったことはありません。
最初は母親に『作り方教えて!』『食材切っておいて』なんてお願いしたりもしました。
そんな苦痛だった食事当番も、
実は食事の好き嫌いが多い私、でも自分が当番なら好きなもの作ることができるし
先輩が当番だったときの作り方を参考にしたり
『うまい』と言ってもらったり
手際よく作れば意外と時間に余裕ができたり
改札とかお客様の相手もしなくていいし
食事当番って天国だわー
慣れてくればこうなります。
この業界の人は料理好きが間違いなく多いです。
昼食は麺類が多いのですが、いっしょに口の中が血まみれになりそうなくらいサックサクのかき揚げを作る人がいたり、物凄いボリュームで3食300円位で作る人がいたり、こだわりのカレーを作る人がいたりと、いったい本職は何?ということが駅の中で繰り広げられています。
でも、最近の若い人は本当に食事を作れない人が多くて作らなくなった 駅も増えてきたそうです。それはそれでちょっと寂しい気がします。
私の得意料理?餃子です。ジューシーでウマいですよー
うーん。焦がしてしまった・・・
駅員って何人いるんだ?
いつもの駅員さん今日も昨日もいるけどいつ帰っているの?
そもそも何人いるの?
なんて気にされたことありますか?
駅で働いていると毎日毎日同じ時間に同じお客様が通っていくので、規模が小さい駅になるほど顔なじみが増え、なんだか世間話までするようになったり。
(こういうお客様をたくさん作っておけば電車が事故で遅れたって、文句を言わず『大変ねー』って味方してくれます。)
はたして駅員さんって何人いるんでしょうかね?
もちろん駅の規模によります。駅の設備にもよります。
東口、西口で別の改札なんかあったりするとそれぞれの改札口担当がいて、30分~60分くらいで交代するので交代要員がいて、とか
ホームがカーブしていたら1日中ホームに係員を配置しなくてはならくて、そのまた交代要員がいたりと比較的規模の小さな駅でもそれなりの人数がいたりします。
東京駅なんかは数百人規模でしょう。
都内でも各駅停車しか止まらない小さな駅になると数人でってこともあります。
郊外へ行けば一人勤務もあったり
都内でも遠隔操作で管理している無人駅もあったりします。
私が勤務した3か所の駅では
・駅員5 助役1 駅長1(複数の路線が乗り入れる乗降人員20万人規模の駅)
・駅員3(郊外住宅地の乗降人員3万人規模の駅)
・駅員4(都内の下町的な乗降人員2万人規模の駅で改札2ヶ所)
※一日当たりの駅勤務人員
こんな感じで一番上の20万人規模の駅ではさすがに1日中、目が回るような忙しさでしたが後の2つは比較的のんびりした雰囲気で働いていました。
ただ、少ない人数で働いていると駅のすべての業務を任されるので暇ということはありません。
仕事内容は担当が割り振られていて
1、改札
2、券売
3、精算
4、ホーム
5、西口
6、食事当番 ・・・などなど(当然駅により異なる)
『今日はこの担当だから気が楽だ』とか、
『今日は寒いからホームは嫌だな』など
小さい愚痴を言いながら24時間働きます。
あ、駅は基本24時間勤務です。それはまた次の機会に。
クレペリン
突然ですがクレペリン検査って知ってますか?
左から一桁の数字の足し算を行い、1分経ったら下にまた足し算を繰り返し・・・
という作業を行い作業量の変化からその人の適性を見極めようとするものです。
私も10年前、この業界に入るまで全く知らなかったのですが、
入社試験で初めて経験して、
入社以来、教育や車掌になるときの身体機能、適性検査
運転士になるときも同様に適性検査があったりと10数回受験しています。
運転関係従事員は3年に一度必ず受けなければいけないと国土交通省から指定されているようです。
鉄道業界に就職するには必ず付いてくるもので、いくら勉強ができてもクレペリン検査で適性なしと見極めされてしまうと入社できません。一発アウトです。
こう書くと大変なことと思われがちですが、普通に真面目に検査を受ければ、よほどのことがない限りはほとんど適性ありと見られるようです。
採用試験の中でも1割もいません。ご心配なく。
そんなわけで、私も採用担当になってしまい、受験する側から受験させ判定する側にならざるを得なくなったので『内田クレペリン精神検査法基礎技術講座』を受講してきました。
受講期間は4日間、ほぼ実習形式です。
まずは検査とはこういうものですとお話を聞いた後
作業量の判定、定型か非定型か、4つのパターン分類
そこからまた細かく分類・・・
と4日間ひたすら検査結果を判定しまくる。
さらに、終盤では150枚の検査結果をひたすら判定するという内容。
もう頭の中が曲線の波形だらけ・・・
これでも8割方正しい判定ができるようになりました。
ちなみに入社した後でクレペリン検査で適性なしと判定されたらどうなるのかと言いますと・・・
再検査です。運転の仕事をさせられないということで、乗務員だったらだ乗務から外されます。でも再検査で適性ありとなる事がほとんどのようで、再検査でもダメだったという人は聞いたことがないです。もしかしたら運転と関係ない部署に転勤になってしまうのかもしれません。
休日ですが、増員対応・・・
晴天に恵まれました。各地の紅葉も見ごろを迎えております。
こんな休日はお出かけしましょう。
しかーし!
今日は増員対応、臨時カウンターでクーポンチケット売りです。
まー列車が到着する度に並ぶ並ぶ。
お昼近くになると周辺道路も大渋滞です。
何も考えずにやってくるカップルも多数。
この時間で日帰りじゃ厳しいかもしれませんよ~。
そんな感じで午後3時に帰ります。
最高の売り上げを記録したとのことです。
振替休日いつにしようかしら。